海外の高級レストランで、ウェイターをどう呼べばいいのか分からず固まった経験はありませんか。
日本のクセでつい「すみません」と声を出したり、手を高く挙げてしまったり。
これ、国によっては一瞬で「マナーを知らない人」に見えてしまうんですよね。
しかもウェイターの呼び方は、フランス・イタリア・アメリカでそれぞれ微妙にルールが違います。
この記事では、海外の高級レストランでウェイターを呼ぶときの基本から、国別のフレーズ、やりがちなNG仕草までまとめました。
読み終わるころには、初めて訪れる国でも落ち着いて食事を楽しめるはずです。
「呼び方」ひとつで、その人の旅慣れ度って意外と伝わるんですよね。肩の力を抜いていきましょう。
海外の高級レストランでウェイターを呼ぶ3つの基本
海外の高級レストランでは、アイコンタクトと小さな手の合図でウェイターに気づいてもらうのが基本で、大声や指鳴らしは失礼にあたります。
まずはこの大原則を押さえておけば、細かい国別ルールが分からなくても大きく外すことはありません。
ここからは、その「基本3原則」をひとつずつ見ていきます。
アイコンタクトと小さな合図が世界共通の作法
国を問わず、高級レストランで最も上品とされる呼び方はアイコンタクトです。
ウェイターと目が合ったら、軽く小さくうなずくか、手のひらをそっと立てるくらいの合図で十分伝わります。
腕を肩より高く振り上げる必要はまったくありません。
実際に欧州のレストランで観察すると、慣れた人ほど動きが小さいんですよね。
テーブルから半径2〜3メートルにいるスタッフにだけ届けばいい、という感覚が世界共通の作法です。
高級店では「動きが小さいほどスマート」が万国共通の目安です。
声を出す場合も、隣のテーブルが振り向くようなら大きすぎる、と覚えておくと安心です。
「呼ぶ」より「気づいてもらう」が高級店の前提
そもそも高級レストランでは、ウェイターは常にお客さんの様子をうかがっています。
メニューを閉じた瞬間や、少し顔を上げたタイミングで、自然と近づいてきてくれることがほとんどです。
つまり、こちらから積極的に「呼ぶ」というより「気づいてもらう」姿勢が前提なんですよね。
アメリカでの食事マナーを発信している人も、ウェイターは水の補充などでテーブルを回るから待てばだいたい近くに来る、と書いています。
焦って何度も合図を送るより、視線を上げて少し待つほうが結果的にスマートです。
担当のスタッフが他のテーブルに対応中なら、その応対が終わるまで待つのが鉄則です。
日本の「すみません」感覚は海外では通じないことがある
日本だと、店員さんを呼ぶときに「すみませーん」と声を張るのはごく普通の光景です。
ところが、この感覚を海外にそのまま持ち込むと浮いてしまうことがあります。
カナダ在住の人が「声を出して呼ばないことに慣れたので、日本に帰ると大声で店員を呼ぶのにためらう」と話していました。
それくらい、欧米の高級店では「声を張って呼ぶ」行為のハードルが高いんです。
日本国内での基本的な呼び方やマナーは高級レストランでのウェイターの正しい呼び方をまとめた記事で詳しく解説しています。
本記事では、ここから先は「海外でどうするか」に絞って掘り下げていきます。
このセクションのまとめ
海外の高級レストランでは「アイコンタクト+小さな合図」で気づいてもらうのが基本。日本のように声を張って呼ぶのは避けるのが無難です。
【国別】海外レストランでのウェイターの呼び方とフレーズ
基本を押さえたら、次は国ごとの呼び方とフレーズです。
同じ「ウェイターを呼ぶ」でも、使う言葉や敬称は国によってけっこう違います。
渡航先が決まっている人は、その国のところだけでも覚えておくと当日ぐっと楽になります。
フランス|「Monsieur/Madame」、ギャルソンは避ける
フランスの高級レストランで男性スタッフに呼びかけるなら「ムッシュ(Monsieur)」が正解です。
女性スタッフには「マダム(Madame)」を使います。
よく聞く「ギャルソン(Garçon)」は直訳すると「少年」で、現役のウェイターに向けて使うと失礼にあたる場合があります。
これは職業の総称として理解しておき、呼びかけには使わないのが安全です。
合図の出し方にも作法があり、脇を締めて手のひらを上に向け、指先をわずかに動かす程度が上品とされています。
逆に、日本人がやりがちな手の甲を下にした「おいでおいで」は、フランスでは違和感を持たれることがあるので注意したいところ。
フランスでは「ムッシュ/マダム」+手のひらを上に向けた小さな合図がスマートです。
イタリア|「Scusi」とCameriere/Cameriera
イタリアでウェイターを呼ぶときは「スクージ(Scusi)」が万能のひと言です。
英語の「Excuse me」にあたる表現で、これだけでだいたい通じます。
呼称としては男性ウェイターが「カメリエーレ(Cameriere)」、女性が「カメリエラ(Cameriera)」です。
ただし呼びかけに役職名を連呼する必要はなく、目を合わせて「Scusi」と添えれば十分丁寧です。
イタリアは比較的フレンドリーな接客文化なので、肩の力を抜いて大丈夫なんですよね。
とはいえ高級店では、やはり声のトーンを落として落ち着いた口調を心がけると印象が良くなります。
アメリカ・イギリス|「Excuse me」+Sir/Ma'amとサーバー制
アメリカとイギリスの定番は、シンプルに「Excuse me」です。
高級店ではここに「Sir」「Ma'am」を添えると、ぐっと丁寧な印象になります。
英語圏ではウェイターを指す言葉自体が変わってきているのもポイントです。
イギリス英語では男性を「waiter」、女性を「waitress」と呼びますが、アメリカでは性別を問わない「server」が好まれます。
接客英語を教える動画でも、担当者が「I'll be your server(このテーブルの担当です)」と自己紹介する場面が紹介されていました。
アメリカではテーブルごとに担当のサーバーが決まっているので、その人に頼むのが基本です。
海外の高級レストランでの実際の流れはジャカルタの高級レストランを目的別にまとめた記事のように、予約から着席までをイメージしておくとつかみやすくなります。
ドイツ・スペインなど|Entschuldigung/Camarero
ドイツでウェイターを呼ぶときは「エントシュルディグング(Entschuldigung)」が「すみません」にあたる定番フレーズです。
少し長いので、言いにくければ英語の「Excuse me」でも高級店なら問題なく通じます。
スペインでは男性ウェイターを「カマレロ(Camarero)」、女性を「カマレラ(Camarera)」と呼びます。
呼びかけとしては「ポルファボール(Por favor=お願いします)」を添えると柔らかい印象になります。
どの国でも共通して言えるのは、まず目を合わせ、ひと言添えてからリクエストを伝える流れが最もスムーズだということ。
単語を完璧に覚えていなくても、この順番さえ守れば失礼になることはまずありません。
アジア圏|韓国・中国・タイなどの呼び方
アジア圏の高級レストランは、欧米ほど「声を出さない」プレッシャーが強くない国も多いです。
韓国では「チョギヨ(저기요=すみません)」が店員さんを呼ぶ定番フレーズです。
ただし高級店では、やはり声を張らず、目を合わせて軽く合図するほうが上品に映ります。
中国語圏では「服务员(フーウーユエン=店員さん)」が一般的な呼びかけですが、高級店なら「不好意思(ブーハオイースー=すみません)」のほうが柔らかい印象です。
タイでは「コートード(ขอโทษ=すみません)」が万能で、笑顔を添えるとより自然に伝わります。
アジアでもハイエンドな店ほど欧米式の静かな作法に近づくので、迷ったらアイコンタクト中心にしておけば失敗しません。
アジア圏は店格が上がるほど欧米式に近づくため、高級店ではアイコンタクト中心が安全です。
このセクションのまとめ
仏はMonsieur/Madame、伊はScusi、米英はExcuse me+Sir/Ma'amが基本。アジア圏は店格が上がるほど静かな作法に近づきます。
海外でやりがちなNG仕草と失礼な呼び方

呼び方の正解を知っていても、仕草ひとつで台無しになることがあります。
ここでは、海外の高級レストランでやってしまいがちなNG行動を整理します。
どれも悪気なくやってしまうものばかりなので、出発前に一度チェックしておくと安心です。
指を鳴らす・手招き(手の甲が下)は「あっちへ行け」の意味
映画でたまに見かける「指をパチンと鳴らしてウェイターを呼ぶ」仕草は、現実の高級店では非常に失礼です。
スタッフだけでなく、周囲のお客さんに対しても配慮を欠いた行為に見えてしまいます。
もうひとつ要注意なのが、日本人がやりがちな手招きです。
ハワイの旅行情報サイトでも、手の甲を上に向けた日本式の手招きはアメリカでは「あっちへ行け」というジェスチャーに受け取られる、と紹介されています。
良かれと思った合図が真逆の意味になってしまうわけで、これは知らないと避けようがない落とし穴なんですよね。
日本式の手招きは海外で逆の意味になることがあるため、手のひらを上に向けた合図に切り替えるのが安全です。
大声・何度もしつこく呼ぶ・メニューを振る
居酒屋のように大きな声で呼ぶのは、海外の高級レストランでは雰囲気を壊す行為です。
一度合図して反応がなくても、スタッフはたいてい気づいています。
他のテーブルの対応が終われば必ず来てくれるので、焦って何度も呼ばないのがマナーです。
メニューを高く掲げて振るのも、欧州では「下品な仕草」と受け取られがちです。
知恵袋でも、映画でメニューを挙げて呼ぶ人は「品のないキャラ」を表す演出として使われている、という指摘がありました。
つまり現実の高級店では、メニューを振る行為そのものが上品ではないと見られているわけです。
担当サーバー以外に注文しない(米国のテーブル担当制)
アメリカのレストランで意外と知られていないのが、テーブルごとの担当サーバー制です。
注文や追加のお願いは、原則として自分たちのテーブルを担当しているサーバーに伝えます。
担当がなかなか来ないときは、近くのスタッフに「I'm ready to order(注文したいです)」と伝えれば、担当者を呼んできてくれます。
いきなり別のスタッフに頼むと、オーダーが正しく伝わらず混乱のもとになります。
こうした流れは、高級店ほどきっちり運用されている印象があります。
食事中の振る舞い全般を整えたい人は一流レストランでの味わい方をまとめた記事もあわせて読むと、当日の所作に迷いがなくなります。
このセクションのまとめ
指鳴らし・日本式の手招き・大声・メニュー振りはどれもNG。米国では担当サーバーに頼むのが基本だと覚えておきましょう。
呼び方の前に|服装・ドレスコードで浮かないために
ウェイターの呼び方をマスターしても、服装で浮いていると印象は半減します。
海外の高級レストランは、国や店格によってドレスコードの厳しさが変わるんですよね。
ここを事前に押さえておくと、当日は呼び方やマナーに集中できます。
国・店格でドレスコードは変わる
同じ「高級レストラン」でも、欧州の老舗と気軽なビストロでは求められる装いが違います。
男性ならジャケットにスラックス、女性ならワンピースやきれいめの装いにしておけば、まず断られることはありません。
迷ったときは「少しフォーマル寄り」を選んでおくのが鉄則です。
カジュアルすぎて入店を断られるケースは、海外では実際に起こり得ます。
予約時やレストランの公式サイトでドレスコードを確認しておくと安心です。
靴と小物で第一印象が決まる
服装の中でも、意外と見られているのが足元です。
スニーカーで行ってよいかどうかは、店の格やその国の文化によって大きく変わります。
判断に迷う人はホテル別のドレスコードと靴選びをまとめた記事の考え方が、レストラン選びにもそのまま応用できます。
帽子も見落とされがちで、かしこまった店では着席前に脱ぐのが基本です。
男女別・種類別の正解は高級レストランでの帽子マナーを解説した記事にまとめています。
高級店のマナー動画のコメントでも「高級な服を見せびらかさない」のが本当の品だ、という声がありました。
装いは背伸びしすぎず、その場にふさわしいかどうかで選ぶのがいちばんなんですよね。
このセクションのまとめ
ドレスコードは国と店格で変わるため「少しフォーマル寄り」が安全。足元と帽子まで意識すると第一印象で浮きません。
海外の高級レストランで差がつく|呼び方以外のひと工夫
呼び方と服装が整ったら、あとはちょっとした所作で旅慣れ感が出ます。
ここでは、海外の高級レストランで差がつくひと工夫を3つ紹介します。
どれも難しくないので、できるところから取り入れてみてください。
水・飲み物の頼み方で旅慣れ感が出る
海外では、水が有料のミネラルウォーターを指す場合があります。
無料の水道水が欲しいときは、英語圏なら「tap water, please」と伝えるのがスマートです。
何も言わずに「water」だけだと、有料のボトルが運ばれてくることもあるんですよね。
炭酸入りか炭酸なしかを聞かれる国も多いので、好みを答えられるようにしておくと慌てません。
水の頼み方の細かいニュアンスは高級レストランの水マナーを解説した記事が参考になります。
飲み物ひとつの頼み方でも、慣れているかどうかは意外と伝わるものです。
チップ文化と呼び出しの関係
アメリカをはじめチップ文化のある国では、サービスへの対価としてチップを払うのがマナーです。
レストランでは会計の15〜20%が目安で、都市によっては20〜25%が相場になることもあります。
チップ文化の国ではウェイターとの距離が比較的近く、気軽に声をかけても問題ありません。
ただし「払っているのだから偉い」という態度は嫌われます。
アメリカ在住の人も、サーバーに偉そうにしたりお礼を言わない人は印象が悪い、と書いていました。
気持ちよくサービスを受けるためにも、丁寧な呼び方と感謝はセットで考えたいところです。
感謝のひと言が次のサービスを変える
料理が運ばれてきたとき、ひと皿ごとに「Thank you」を添えるだけで空気が和らぎます。
あるフレンチの料理人は、空になったお皿が戻ってくるとシェフのモチベーションがかなり上がる、とコメントしていました。
お客さん側の小さな反応が、作り手やサービスする側に伝わっているということなんですよね。
呼ぶときも、お礼を言うときも、笑顔とアイコンタクトを添えるのが世界共通の好印象です。
言葉が完璧でなくても、敬意のこもった態度はちゃんと伝わります。
結局のところ、海外でいちばん効くのは流暢な英語より「相手を尊重する姿勢」なんです。
このセクションのまとめ
水は「tap water」で無料指定、チップは会計の15〜20%が目安。感謝のひと言を添えれば、呼び方以上にサービスが心地よくなります。
まとめ
海外の高級レストランでウェイターを呼ぶ基本は、アイコンタクトと小さな合図です。
フランスは「ムッシュ/マダム」、イタリアは「Scusi」、アメリカやイギリスは「Excuse me」と、国ごとの定番を押さえておけば安心です。
逆に、指鳴らし・日本式の手招き・大声・メニュー振りは、どの国でも避けたいNG仕草です。
服装や水の頼み方、チップまで意識できれば、初めての国でも堂々と振る舞えます。
渡航先が決まったら、その国の呼び方とフレーズだけでも一度声に出して練習しておくと、当日は料理と会話に集中できますよ。
よくある質問
ウェイターは英語で何と言いますか?
男性は「waiter」、女性は「waitress」が一般的ですが、近年のアメリカでは性別を問わない「server」が好まれます。
高級店で呼びかけるときは役職名ではなく「Excuse me」を使い、「Sir」「Ma'am」を添えると丁寧です。
ウェイトレスは海外で何と呼ばれていますか?
イギリス英語では「waitress」が使われますが、アメリカでは性別で区別しない「server」が主流になっています。
フランスでは女性スタッフに「マダム(Madame)」、イタリアでは「カメリエラ(Cameriera)」と、国によって呼称が変わります。
ドイツでウェイターを呼ぶときはどうすればいいですか?
「Entschuldigung(エントシュルディグング)」が「すみません」にあたる定番フレーズです。
言いにくければ英語の「Excuse me」でも高級店なら問題なく通じます。
まずアイコンタクトを取り、ひと言添えてからリクエストを伝えるとスムーズです。
イタリア語でウェイターは何と言いますか?
男性ウェイターは「カメリエーレ(Cameriere)」、女性は「カメリエラ(Cameriera)」と呼びます。
ただし呼びかけは役職名より「Scusi(すみません)」が自然で、これひとつで丁寧に伝わります。
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